この記事では、はじめて電動ドライバーを買う方に向けて「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」の違いをまとめました。


- インパクトドライバー
回転+打撃で力強いトルク(ネジ締め力) - ドリルドライバー
用途に合わせた設定(回転速度・トルク・クラッチ等)が可能
インパクトドライバー、ドリルドライバーのどちらもあると便利な工具ですが、用途によって向き不向きがあります。
この記事では、下の2つの電動ドライバーを例にどんな違いがあるか詳しく解説していきます。
- マキタ10.8VインパクトドライバーTD090D
- マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330D
インパクトドライバーとドリルドライバーの違いはなに?
回転方向の打撃があるどうか


インパクトドライバーとドリルドライバーはどちらでもネジ締めや穴あけはできます。
一番の大きな違いは、インパクトドライバーは回転とともに打撃が入ることです。
回転方向に打撃が入ると、力強いトルク(締め付け力)が発生します。
インパクトドライバーとドリルドライバーそれぞれネジ締めする様子を動画に撮ってみました。
どちらも木材に下穴なしでネジ締めできますが、インパクトドライバーの方が簡単にねじ込みできます。
一方ドリルドライバーには、インパクトドライバーにはない3つの機能があります。
- クラッチ機能(ネジ締めモード)
- トルクの設定
- 回転速度の設定
それぞれどんな機能なのか解説していきます。
クラッチ機能(ネジ締めモード)があるかどうか


ドリルドライバーには、モードの設定で「ネジ締めモード」があります。一方インパクトドライバーにはありません。
ドリルドライバーの「ネジ締めモード」でネジ締めすると、クラッチが働いて指定したトルク以上になると回転しないようになります。
下の動画は、ドリルドライバーの「ネジ締めモード」でネジ締めしている様子です。


ネジ締めの最後のところで、いくら引き金を引いてもクラッチが働いて回転しない様子が分かります。
一度適切なトルクを設定すると、同じ材料・同じネジであれば、ねじ込みすぎないネジ止めを繰り返しできるようになります。
では、トルク設定を変えるとどうなるか、詳しく見ていきましょう。
トルクの設定ができるかどうか


ドリルドライバーには、トルク設定用の回転リングがあります。この機能もインパクトドライバーにはありません。
トルクの設定を大きくすると、より大きなトルクがかかるようになります。
下の動画は、ドリルドライバーのトルク設定値(1〜18)を変更して「ネジ締めモード(クラッチ付)」でネジ締めしている様子です。


左から順にトルク設定値を1・2・4・6・8・10・12・14・16・18と変えていきました。
この木材の場合、10に設定すると木材とネジがぴったりになるネジ締めができました。一方、16や18にするとネジ込みすぎて木材に埋もれてしまいました。
このようにドリルドライバーでは、トルクの設定をすることで必要以上にネジ込まないようにできます。
一方、インパクトドライバーでは引き金を使って手動で調整する必要があります。
回転速度の設定ができるかどうか


インパクトドライバー・ドリルドライバーの両方とも、引き金の引き具合に応じて回転速度を調整できます。
ドリルドライバーでは更に「回転速度切り替えスイッチ」によって、低速・高速の切り替えが可能です。
ドリルドライバーでは、鉄などの穴あけには高速回転にするなどの用途に合わせた設定ができます。
先端工具の固定方法の違い


先端工具(ドリルや+ビットなど)を取り付ける部分のことをドリルチャックといいます。
インパクトドライバーのドリルチャックは、六角軸のみに対応。ドリルドライバーは丸軸・六角軸の両方に対応しています。



インパクトドライバーのドリルチャックは、スリーブがスライド式になっており、ワンタッチで取り付けられます。
- 六角軸の先端工具のみ対応
- ワンタッチで取付可能



ドリルドライバーのドリルチャックは3つの爪で固定するタイプ。ドリルチャックをクルクル回してドリルやビットを固定します。
- 六角軸・丸軸どちらの先端工具も取り付け可能
- いろんな径(太さ)の先端工具に対応
インパクトドライバーとドリルドライバーはどんなときに使うの?
インパクトドライバーの主な用途


インパクトドライバーには回転+打撃による力強いトルクがあるので、木材へのネジ止めから家具の組み立てなど、普段使いにおすすめです。
一方、打撃があるので割れやすい素材に対しては不向きです。
- 長いネジ・太いネジのネジ締め
- 硬い素材へのネジ締め
- 大きなボルトやナットの締め付け
- 木材の穴あけ
- タイルなど壊れやすい素材の穴あけ
ドリルドライバーの主な用途


ドリルドライバーの特徴は、用途に合わせた設定(回転速度・トルク・クラッチ等)ができることです。
木材へのネジ止めだけでなく壊れやすい素材への穴あけなど、色んなシーンで使えます。
- 短いネジ・細いネジのネジ締め
- 木材・鉄・壊れやすい素材(タイル等)への穴あけ
- 大きなトルクが必要なネジ締め(硬い素材、太いネジ・ボルト等)
ドリルドライバーを使ってタイルに穴をあける方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。興味のある方はご覧ください。

まとめ|インパクトドライバーとドリルドライバーの違いは「力強いトルク」か「用途に合わせたネジ締めや穴あけ」


インパクトドライバーとドリルドライバーの違いをまとめると、
- インパクトドライバー
回転+打撃で力強いトルク(ネジ締め力) - ドリルドライバー
用途に合わせた設定(回転速度・トルク・クラッチ等)が可能
どちらも一長一短。
はじめて電動ドライバーを買うなら、僕はトルクの強いインパクトドライバーをおすすめします。
今回の記事でも使っていた「マキタ10.8VインパクトドライバーTD090D」は初心者向けで扱いやすいモデルなので、はじめて電動ドライバーを買う方におすすめです。
あわせて読みたい
こちらの記事に、初心者でも使いやすいインパクトドライバーの「マキタ10.8VインパクトドライバーTD090D」を詳しくレビューしています。よかったら覗いてみてくださいね。

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