マキタ10.8V電動ドリルドライバーHP330Dレビュー!振動付きでコンクリートの穴あけもできるDIY初心者におすすめ工具

マキタ10.8V電動ドライバドリル『HP330D』レビュー・評価|ネジ締めからコンクリートブロックの穴あけもできるDIY初心者におすすめのモデル

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この記事では、DIY初心者におすすめの電動ドリルドライバーであるマキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dをレビューしています。

DIYしていると、木材へのネジ締めや穴あけ、ブロック塀の穴あけなど、色んな場面が出てきます。

そんなときに役に立ってくれるのがマキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dです。

  1. ネジ締めモード
  2. ドリルモード
  3. 振動ドリルモード

の3つのモードがあるので、木材への穴あけやネジ止めだけでなく硬い素材のコンクリートの穴あけまでできます。

電動ドライバー選びで悩んでいるなら、ぜひ「振動ドリルモード」付きのマキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dを選んでください。

色んな場面に幅広く使えるのでDIY初心者の方におすすめですよ。

MEMO

HP330Dの製品の正式名称は「充電式震動ドライバドリル」ですが、ここではわかりやすいように「振動ドリルドライバー」と記載しています。また「震動ドリルモード」のことも「振動ドリルモード」として記載しています。

メリット

  • コンパクトサイズで扱いやすい
  • コンクリートの穴あけもできる

デメリット

  • 大掛かりなリフォームには力不足
  • ハンマードリルほどのパワーはない

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dを詳しくレビューしていきます。ここでは充電池や充電器などがセットになっている「HP330DWX」を例に詳しく見ていきます。(製品ラインナップについては後半で解説しています。)

外観・内容物

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)
マキタの10.8V振動ドリルドライバーHP330D
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の取り外せるバッテリー
取り外せるバッテリー

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dは10.8Vシリーズの電動ドライバー(ドリル)です。10.8Vのバッテリーは取り外して、同じシリーズの工具に流用できます。

  1. ネジ締めモード
  2. ドリルモード
  3. 振動ドリルモード

の3つのモードがあるのが特徴で、木材のネジ締めや穴あけだけでなくブロック塀にも穴あけできます

OKI
OKI

3つのモードの詳細は、後ほど詳しく解説します。

マキタ10.8V振動(震動)ドリルドライバーの内容物
箱に入った状態のHP330D
マキタ10.8V振動(震動)ドリルドライバーの内容物を出した様子
HP330D内容物
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の本体
振動ドライバー本体
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の+ビット6-25
+ビット6-25
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の10.8Vバッテリー2本
10.8Vバッテリー2本
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の7.2V〜10.8V専用充電器
専用充電器
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のホルスター
ホルスター
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の小物ケース
小物ケース
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の外箱(ハードケース)
外箱(ハードケース)
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の取扱説明書
取扱説明書

HP330DWX」のセットには

  1. 電動ドライバドリル本体
  2. +ビット
  3. 10.8Vバッテリー✕2本
  4. 10.8V専用充電器
  5. ホルスター
  6. 小物ケース
  7. 取扱説明書
  8. ハードケース

が入っています。

はじめて電動ドライバーを買おうと思っている方は、必要なものがすべて入っているフルセットの「HP330DWX」がおすすめです。

重さ・サイズ

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の重量
重さは1kg程度
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のサイズ
コンパクトサイズ

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dはバッテリーを取り付けた状態で1kg程度と軽量です。

バッテリーを含めてもコンパクトとなるように、グリップ内部にバッテリーが入り込む構造になっています。

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のバッテリー収納部分

グリップの内部はバッテリースペースのために空洞になっています。

基本機能・使い方

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の各部の名称
HP330Dの各部の名称①
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の各部の名称
HP330Dの各部の名称②

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dに付いている機能は次の通りです。

  1. 穴あけ・ネジ締め
  2. モードの切替
  3. トルクの設定
  4. 回転速度の切替
  5. 回転方向の切替
  6. ドリルチャックによるビットの固定
  7. LEDライトの点灯

メインとなる穴あけ・ネジ締め機能だけでなく、いろんな穴あけやネジ締めに対応できるように細かな調整ができるようになっています。

①穴あけ・ネジ締め

マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでの穴あけ
ドリルで穴あけしている様子
マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでのネジ締め
木材にネジ止めしている様子

引き金のスイッチ(トリガー)を引くと先端のビットが回転します。

無段階変速なので、引き金を引く量に応じて回転速度を自由に調整できます

次に説明する3つのモードを使い分けて、木材のネジ締め・穴あけからコンクリートの穴あけまで幅広く使用できます。

②モードの切替

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のモード切替リング
モード切替リング
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の3つのモード
3つのモードのマーク

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dには3つのモードがあります。モード切替リングを回してモードを設定します。

モード動作用途
ドリルモード回転のみ穴あけ・ネジ締め
ネジ締めモード回転+クラッチ上限トルクを設定したネジ締め
振動ドリルモード回転+上下振動コンクリートなど硬い素材への穴あけ
マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでの穴あけ
ドリルモードで穴あけ
マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでのネジ締め
ネジ締めモードでネジ締め
マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでのコンクリートブロックの穴あけ
振動ドリルモードで穴あけ

1つ目の「ドリルモード」は通常の穴あけやネジ締めに使います。トリガーの引き具合に応じて回転速度が変わるので、自分で自由に調整しながらネジ締めや穴あけができます。

2つ目の「ネジ締めモード」にはクラッチ機能があり、ネジ締め中に設定したトルク以上になるとクラッチがかかって、これ以上締め込まなくなります。

下の動画に、クラッチなし・ありの場合でそれぞれネジ締めの様子を撮影してみました。

クラッチ無しでネジ締め

クラッチありでネジ締め

クラッチなしの「ドリルモード」のネジ締めでは、木材にめり込んでいます。

一方、クラッチありの「ネジ締めモード」ではクラッチがかかって、木材にめり込んでいません。

MEMO

後で説明するトルクを適切に設定することで、同じトルクのネジ締めが可能になります。

3つ目の「振動ドリルモード」では、通常の回転に微小な上下振動が加わり、コンクリートブロックへの穴あけがしやすくなります。

どれくらい穴あけしやすいかというと、下の動画をご覧ください。

電動ドリルドライバーの振動ドリルモードでコンクリートブロックを穴あけする様子
電動ドリルドライバーのドリルモードと振動ドリルモードのコンクリートブロックの穴あけ比較

今回の動画の例ですと、振動ドリルモードの穴あけ速度は通常のドリルモードに比べて4〜5倍早い結果となりました。

通常のドリルモードでもコンクリートブロックの穴あけができないこともないですが、振動ドリルモードがあると作業がはかどるのでおすすめです。

ドリルモード・ネジ締めモード・振動ドリルモードについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。興味のある方はご覧ください。

インパクトドライバーとドリルドライバーの違い|買う前に知っておきたい2つの電動ドライバーの機能と使い分け インパクトドライバーとドリルドライバーの違いまとめ【2つの電動ドライバーの機能と用途の比較】

③トルクの設定(18段階)

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のトルク調整リング
トルク調整リング
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の18段階のトルク設定
18段階でトルク設定できる

トルクの設定は主に「ネジ締めモード」と組み合わせて使います。

トルク調整リングの数字を1にすると上限トルクが小さくなり、18にすると上限トルクが一番大きくなります。

下の図は、トルクの設定(1〜18)を変えてネジ締めした様子です。

トルクの設定を変えてネジ締めした様子
トルク設定値を変えてネジ止め
木材へのネジ締めの最適なトルク値
10以上にするとネジが木材にめり込む

ネジ締めモードのクラッチによって、それぞれ指定したトルクでクラッチがかかり、途中でネジ締めが止まっています。

この場合だと「10」がちょうどよいトルクの設定値だということがわかりますね。逆に12以上にすると、木材にめり込んでしまいます。

このように、ネジ締めモード」と「トルク調整リング」を上手く組み合わせると繰り返し同じネジ締めができるようになります。

④回転速度の切り替え(高速・低速)

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の回転切替レバー
回転切替レバー
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の回転速度の切替
低速・高速回転の切替

回転速度は一番上の回転速度切り替えレバーで、高速・低速のどちらかに切り替えられます。

  1. 高速:0〜1500回転/分
  2. 低速:0〜400回転/分

高速回転、低速回転それぞれの様子を動画で撮影してみました。

高速回転の様子

低速回転の様子

MEMO

引き金をわずかに引いた最低回転速度も、低速モードの方が遅いです。(動画の一番最初の方)

⑤回転方向の切替

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の回転方向切替レバー
正・逆回転切替レバー
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の回転方向切替レバーを押すと回転方向が変わる
レバーを押すと回転方向が切り替わる

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dはグリップの上部についている正・逆回転の切り替えレバーで、ネジを締める方向・緩める方向を簡単に切り替えできます。

親指の近くに切替レバーがあるので、作業中簡単に回転方向を変えられます。

MEMO

レバー位置を真ん中(ニュートラル)にすると、回転できなくなるようにロックが掛かる機能もあります。(引き金が引けなくなる。)

⑥ドリルチャックによるビットの固定(丸軸・六角軸)

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のドリルチャック
ドリルチャック
マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)のドリルチャックの3つの爪
ビットを固定する3つの爪

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dは3つの爪でビットやドリルを固定します。

3点で固定できるので、丸軸・六角軸どちらのドリルやビットでも取り付けできます。

マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに六角軸の+ビットを固定した様子
六角軸のビットを取り付け
マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに丸軸ドリルを固定した様子
丸軸のドリルを取り付け
マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに丸軸の細いドリルを固定した様子
細いドリルを取り付け

ドリルチャックは自由に調節できるので、六角・丸軸もそうですが、太い・細いも関係なく取り付けられるのが特徴です。

MEMO

ドリルチャックは0.8mm〜10mmの径のドリル・ビットに対応しています。

⑦LEDライトの点灯

マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに搭載されているLEDライト
LEDライト
マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに搭載されているLEDライトが点灯
引き金を引くと自動点灯

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dには、ドリル部分の少し下にLEDライトが付いています。

引き金を引くと、LEDライトが点灯するようになっており、暗くて狭いスペースなどでの作業を助けてくれます。

実際にどんな感じに光るかというと、こんな感じ↓

マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに搭載されているLEDライト点灯前
LEDライト点灯前
マキタ10.8V震動ドリルドライバーHP330Dに搭載されているLEDライトが点灯している様子
LEDライト点灯後
OKI
OKI

LEDライトは、棚の中のネジ止めなど照明の届かない場所で意外と役立ってくれます。

充電時間・使用可能時間

マキタの10.8Vバッテリーを充電中
バッテリーの充電
充電完了はランプでお知らせ
充電完了はランプの色でお知らせ

充電方法はとても簡単。

専用充電器を電源コンセントにつなぎ、バッテリーを差し込むだけ。充電時間は約50分です。

充電完了はランプの色で分かるようになっています。

使用可能時間は、メーカーホームページにネジ締め・穴あけできる数が記載されているので、載せておきます。

種類穴径✕板厚
[mm]
施工可能数
木材のネジ締めΦ3.5✕22
Φ4.1✕38
約350本
約130本
木材の穴あけΦ9✕25約190個
鋼板の穴あけΦ3✕1.8約250個
モルタルの穴あけΦ8✕深さ30約15個
レンガの穴あけΦ6.5✕深さ30約35個
出典:マキタホームページ

マキタ10.8V振動(電動)ドリルドライバーHP330Dの実際の使用感(動画付)

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dの3つのモードについて、動画でどんな使用感か紹介します。

ネジ締めのパワーやコンクリートブロックを穴あけするとどんな感じで削れるかなど、購入の際の参考にしてみてください。

「ドリルモード」で木材に穴あけ

ドリルモードは「回転」のみ。木材やキッチンパネルなど穴あけしたいときに使用します。

下の動画は、木材をドリルで穴あけしている様子です。

「ドリルモード」では「振動ドリルモード」のような振動がないのでタイルなどのデリケートな素材の穴あけに適しています

「ネジ締めモード」で木材にネジ止め

ネジ締めモードは「回転+クラッチ」。クラッチ機能によって、設定したトルク以上かからないようにできます。

下の動画は、トルクの設定10にしてネジ締めモードで木材にねじ締めした時の動画です。

動画の最後の方では、いくら引き金を引いても回転せず、空回りのようになっている様子がわかります。

「ネジ締めモード」は、あらかじめ設定したトルク以上かからないように締め過ぎを防いでくれる便利な機能です。

同じ素材に何本もネジを締め付ける際に、トルクを気にせずどんどんネジ止めができます。

MEMO

記事の前半部分の動画でも載せていましたが、クラッチなしだと木材にめり込むほどのパワーもあります

「振動ドリルモード」でコンクリートやレンガに穴あけ

最後の振動ドリルモードは「回転+振動」。

ドリルモードに振動が入ることで、硬いコンクリートなどの素材でも穴あけしやすくなっています。

下の動画は、セメントブロック(コンクリートブロック)に振動ドリルモードで穴あけしている様子です。

コンクリートブロックに穴あけできるので、ブロック塀などにモノを取り付けたいときに便利です。

注意

インパクトドライバーの衝撃とは異なり、上下方向(軸方向)に振動して穴あけアシストしてくれます。トルクが強まるわけではありません。

マキタ10.8V振動(電動)ドリルドライバーHP330Dのラインナップとおすすめセット

マキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dにはラインナップ(セット)が2つあります。

①本体のみ

②フルセット

ラインナップ型番付属品
①本体のみHP330D Zなし
③フルセットHP330D WXバッテリー2本
ビット1本
ハードケース
小物ケース
ホルスター
  1. 本体のみ
    10.8Vバッテリーを持っている人向け。
  2. フルセット
    ドライバー本体、バッテリー2本、充電器、ビットの必要なものが揃ったフルセット。

主な違いは電動ドライバー本体以外の付属品の有無だけで、電動ドライバドリル本体は同じです。

はじめて電動ドライバーを買う方はフルセット「HP330DWX」がおすすめです。

他の工具で10.8Vバッテリーを持っている方は、本体のみの「HP330DZ」で良いと思います。

マキタ10.8V振動(電動)ドリルドライバーHP330Dのレビューまとめ

マキタの10.8V震動ドライバドリルHP330D(振動ドライバー)の取り外せるバッテリー
マキタ10.8V震動ドリルドライバのドリルモードでのコンクリートブロックの穴あけ

今回レビューしたマキタ10.8V振動ドリルドライバーHP330Dの一番の特徴は次の3つのモードです。

  1. ドリルモード(回転のみ)
  2. ネジ締めモード(回転+クラッチ)
  3. 振動ドリルモード(回転+振動)

3つのモードがあるので、木材のネジ締めや穴あけだけでなくコンクリートブロックやレンガの穴あけまで幅広く使えます

DIYをしているとインターホンの取り付けなどでブロック塀に穴あけしたい時があるので、この電動ドライバー1本あると便利ですよ。

メリット

  • コンパクトサイズで扱いやすい
  • コンクリートの穴あけもできる

デメリット

  • 大掛かりなリフォームには力不足
  • ハンマードリルほどのパワーはない

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