この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
この記事では、キッチンの古い流し台やガスコンロ台を自分で交換(取り外し・取り付け)する方法を解説しています。
今回の記事では、コンロから流し台まで1つの天板でつながった「システムキッチン」ではなく、流し台、調理台、コンロ台などが独立した「セクショナルキッチン」を交換します。
セクショナルキッチンって実はキッチン台を置いてるだけなんですね。なので自分でも簡単に取り外して、新しいものを設置できます。
この記事で、キッチン流し台(シンク)やガスコンロ台を交換・設置する様子や注意点をまとめたので、ぜひチャレンジしてみてください。
ビフォーアフター
Before
After
キッチン流し台やガスコンロ台をDIYで交換する前の古いL型キッチンの様子
今回リフォームするキッチンは、平成2年築の貸家です。
吊戸棚以外の流し台(シンク)、ガスコンロ台、コーナーの調理台はすべて独立していおり、床においてあるだけのセクショナルキッチンです。
コンロ台の表面には焦げ跡などもあり、今回はまるごと交換することにします。
鋭い人は気づくかもしれませんが、冷蔵庫置場がキッチンの横にないんですね。なので今回は、冷蔵庫置場も確保できるようにします。
キッチン流し台やガスコンロ台をDIYで交換するときの注意点
キッチン交換で気をつけておく3つのポイント。
キッチンを交換するとき、特に気をつけておきたいポイントは次の3つです。
それぞれ簡単に解説します。
①水栓とシンクの位置
水栓がシンクの内側にくるように新しい流し台を選ぶ。
新しい流し台を選ぶときは、壁から出ている水栓の位置は水を受けるシンクの内側にくる必要があります。
販売されている流し台には、シンクの位置が右・左の2つのラインナップが用意されているので、実際置いた位置に水栓の場所が合うものを買いましょう。
②床の排水口の位置
床の排水口の位置は流し台の排水ホースが水栓が届くところにあること。
シンクの下から床の排水口に水を流すホースが出ています。
床の排水口にシンクの排水ホースが届かないと水を流せないので、十分届く範囲にあるか確認しておきます。
③冷蔵庫設置スペース
冷蔵庫設置スペースが確保できるか確認する。
古い家のキッチンだと、キッチンの横に冷蔵庫置き場がないケースが多々あります。
今回のケースでも元々冷蔵庫を置くスペースがないので、流し台の幅を狭くして冷蔵庫設置スペースを確保します。
キッチン横に冷蔵庫設置スペースがあると暮らしやすいキッチンになるので、冷蔵庫置場がない方はぜひ検討してみてください。
キッチンを幅広いものに変更(増設)する場合も、冷蔵庫置場のことを忘れずに考慮しましょう。
キッチン流し台やガスコンロ台をDIYで交換するために準備するもの
今回購入したクリナップのセクショナルキッチン「すみれ」。
今回のキッチン交換では、クリナップのセクショナルキッチン「すみれ」という商品をネットで購入しました。
クリナップのセクショナルキッチンのラインナップは次の通りです。
- ステンキャビキッチン
- SK
- 木キャビキッチン
- さくら
- すみれ←今回購入
- クリンプレティ(一番安いモデル)
一番安いモデルの「クリンプレティ」にはコーナー用の調理台や吊戸棚がないため、今回はしぶしぶ1つグレードの高い「すみれ」を選びました。
では、実際に購入したもの、準備した道具について解説します。
流し台(シンク)
キッチンのメインとなる流し台です。流し台のラインナップは次の通りです。
- 横幅:105cm・120cm・150cm・180cm
- シンク位置:右・左
今回購入したのは「幅105cm・シンク位置左の流し台」で、価格は3万3000円ほどでした。
ガスコンロ台
ガスコンロを置くためのコンロ台(ガス台)です。
コンロ台には、ガスコンロを置くだけの置型タイプと、ビルトインできるタイプの2種類があります。
- 置型タイプ
- 横幅:60cm・70cm・75cm
- 収納扉:右開き・左開き
- ビルトインタイプ
- 横幅:60cmのみ
コンロ台の背面に付けられるバックガードは別売で、コンロの幅に合わせて選べます。
- 横幅:60cm・70cm・75cm
今回購入したのは「60cm幅のコンロ台」と「60cm幅のバックガード」で、コンロ台は12000円、バックガードは4000円ほどでした。
隅調理台
隅調理台は、L字型のキッチンのときに必要な調理台です。内部にはくるくる回転できる円板の収納が入っています。
隅調理台のラインナップは75cm幅だけです。
- 横幅:75cmのみ
今回購入した「75cm幅の隅調理台」は2万7000円ほどでした。
吊戸棚・隅吊戸棚
キッチンの上に取り付けられる吊戸棚です。通常の吊戸棚とコーナー用の隅吊戸棚があります。
- 吊戸棚
- 横幅:30cm〜180cm(15cm刻み、75cm除く)
- 高さ:50cm・70cm
- 隅吊戸棚
- 横幅:75cmのみ
- 高さ:50cmのみ
今回購入したのは「105cm幅・高さ50cmの吊戸棚」と「75cm幅の隅吊戸棚」で価格は1万3000円、1万6000円ほどでした。
交換に必要な道具・副資材
画像を押すと商品ページに移動します。
- ドライバー
コンロ台のバックガードの組み立てに使います。 - インパクトドライバー
吊戸棚を壁にネジ止めするのに使います。
キッチン流し台やガスコンロ台をDIYで交換する方法【クリナップ セクショナルキッチン設置例】
では、実際に古いキッチンを取り外し、新しい流し台やガスコンロ台を設置していく方法を解説します。
後半では、ビフォーアフター写真も載せているので、仕上がりの参考にしてみてください。
リフォーム手順
古いコンロ台を取り外します。
取り外すといっても、置いてあるだけなのでそのまま移動できます。
流し台の排水ホースを事前に抜いておきます。
続いて古い流し台を取り外します。
水よけが引っかかる場合は、すこし傾けながら取り外します。
最後にコーナー部分の調理台の取り外しです。
こちらも水よけに注意しながらずらして取り外します。
ようやくキッチンを取り外しできました。
吊戸棚のすぐ横についているレンジフードと換気扇です。
今回、レンジフード・換気扇も交換するので取り外しました。
レンジフードはドライバー1本あれば簡単に取り外せます。レンジフードは1〜2万円程度なので一緒に交換するのがおすすめです。
上の吊戸棚は、ネジで固定されているので、インパクトドライバーなどで取り外します。
吊戸棚を全部取り外しました。
新しい隅調理台を設置します。まずはコーナー部分からです。
設置といっても移動させて置くだけです。
新しい流し台を設置します。
先ほどの隅調理台の横に並べました。
流し台の下の床の排水口にとりつける防臭キャップです。
防臭キャップを床の排水口に取り付けました。
クリナップの流し台を買うと防臭キャップが付属しますが、今回取り付けたのはリフォーム屋さんおすすめの「e-Joint 防臭キャップ」を取り付けてみました。
Amazonで600円ほどで売られています。VP・VU管兼用なのでだいたいの排水口に使えます。
排水口内部にフィットするように弁がついているので防臭性能が良いようです。
流し台の排水ホースを床の排水口に接続します。(差し込むだけ)
ホースを接続したら、付属の白いカバーで蓋をします。
バックガードをコンロ台に取り付けます。
バックガードはコの字の部品とネジで固定します。
ネジを受ける金属プレートを置きます。
先ほどのコの字の部品を置きます。
ネジを締めて固定します。
コの字の部品を3つ取り付けたら完成です。
新しいコンロ台を設置します。
こちらも隅調理台の横に置くだけです。
バックガードをつけると背面部分の高さが同じになります。
流し台・ガス台・調理台の取り付けが終わりました。
コーナー部分に使う吊戸棚です。
吊戸棚を壁にネジ止めするネジです。(付属品)
ネジ止め箇所はあらかじめ穴が開けられています。
ネジ止めにはインパクトドライバーを使うと便利です。
コーナー部分に吊戸棚を取り付けました。
残りの吊戸棚も横にネジ止めして取り付けます。
新しく取り付けるレンジフードと換気扇です。
レンジフードと換気扇を取り付けました。
レンジフードと換気扇はDIYでも簡単に取り付けできます。価格も1〜2万円なので、キッチン交換と一緒に取り替えることをおすすめします。
ビフォーアフター写真
Before
After
ここでのビフォーアフターでは、キッチンの交換以外にもレンジフードの交換もしています。
ここからさらにキッチンパネルの貼り付けリフォームをするとこんな感じに変わります。
After 2
キッチンパネルを貼り付けるとすごくきれいなキッチンに変わりました!
レンジフードの交換やキッチンパネルの貼り付けについても、自分でリフォームする方法を記事にまとめているので、興味のある方はあわせてご覧ください。
使用道具・資材の一覧
外観 | リンク |
---|---|
リフォーム費用と作業時間の目安
リフォーム費用の目安
項目 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
流し台(105cm) | 1台 | 33,000円 | 33,000円 |
コンロ台(60cm) | 1台 | 12,000円 | 12,000円 |
隅調理台(75cm) | 1台 | 27,000円 | 27,000円 |
吊戸棚(105cm) | 1台 | 13,000円 | 13,000円 |
隅吊戸棚(75cm) | 1台 | 16,000円 | 16,000円 |
コンロ台用バックガード | 1個 | 4,000円 | 4,000円 |
防臭キャップ | 1個 | 600円 | 600円 |
合計 | – | – | 105,600円 |
作業時間の目安
- 古いキッチン台の取り外し:10分
- 古い吊戸棚の取り外し:30分
- 新しいキッチン台の設置:15分
- 新しい吊戸棚の設置:60分
まとめ|古いセクショナルキッチン(シンクやガスコンロ台)は自分で簡単に取り外し・取り付けできる!
今回、L字型のセクショナルキッチンをまるっと取り替えました。かかった費用は10万5千円ほどでした。(吊戸棚を除くと7万1000円)
L字部分がないキッチンだったらもう1つグレードの低い「クリンプレティ」を選べるので、合計3万円ほどで交換できます。(流し台の2万5000円とコンロ台の1万円のみの場合)
3万円程度でキッチンを交換でき、作業自体も置くだけなので、キッチンの取替えだけでもぜひチャレンジしてみてください。
クリナップの中で一番安い「クリンプレティ」のキッチン台の一覧をまとめておきます。
あわせて読みたい
この記事でも一部触れましたが、キッチン交換以外にレンジフード・換気扇の交換やキッチンパネルの貼り付けもしています。
詳しいDIYリフォーム方法は各記事をご覧ください。
古いレンジフードと換気扇を自分で交換・取り付けする方法【プロペラファン編】 キッチンパネルをタイルの上にDIYで貼り付ける方法【アイカ セラール施工例】