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この記事では、故障した浄化槽のブロア(ブロワー・ポンプ・モーター)を自分で交換する方法を解説しています。
異音のしていた浄化槽ブロアを自分で交換した結果、
- 交換費用はブロア代の10,000円ほど〜
- 交換方法はゴムチューブにつないで電源につなぐだけ!
ちなみに業者さんには交換費用30,000円と言われていたので、自分で作業するだけでだいぶ節約できました!
浄化槽のブロアを交換する際にはいくつか注意点があるので
- 浄化槽ブロアの選び方
- 浄化槽ブロアの交換方法
- 浄化槽ブロアの交換費用の目安
をまとめました。ぜひこの記事を参考に自分で交換してみてください!
ビフォーアフター
Before
After
交換前の異音のする故障した浄化槽ブロア(ポンプ)
今回の作業場所は平成2年築の貸家の駐車場にある浄化槽。
浄化槽の点検業者さんに浄化槽の点検をしてもらったとき「異音がするんでブロアがきっと壊れていますよ。」と言われました。
うん、確かにガラガラと異音がします。
物件購入時から取り付いていたもので、きっと前の所有者の方も交換してなかったでしょうから相当古いものだと思います。
壊れたブロアをそのままにしておくと、浄化槽に空気が送られず内部のバクテリアが死滅して汚水を分解しなくなるので注意が必要です。
浄化槽には、家庭から出た汚水を空気が好きな微生物の働きによって汚れを分解し、きれいな水にするための部屋があります。この微生物が死滅してしまうと、浄化槽としての機能が失われてしまいます。
微生物が呼吸する為の酸素を供給することが、ブロワの1番重要な役割です
埼玉日化サービス株式会社 ブロワの役割
業者さんに交換費用を聞くと、部品代も含めて30,000円と言われました。
浄化槽のブロアの交換なんてしたことがなく相場観もまったくないので、その場ではお断りしてちょっと調べてみることにしました。
調べてみると、浄化槽のブロアの交換はとっても簡単で部品代も安いことがわかってきました。
浄化槽ブロア(ポンプ)の選び方
新しい浄化槽ブロアを購入するために、浄化槽ブロアの選ぶときの確認ポイントを2つ説明します。
既存のブロアの「空気量」と「接続口数」を調べる
新しい浄化槽ブロアを選ぶには、まず次の2つを確認します。
- 既存の浄化槽ブロアの型番(空気量)
- 既存の浄化槽ブロアの接続口の数
それぞれについて簡単に解説します。
①「浄化槽ブロアの型番(空気量)」について
浄化槽のブロアは浄化槽内に空気を送るためのものですが、浄化槽の種類によって必要な空気量が異なります。
そのため、新しく購入するブロアも必要な空気量を送れる製品を選ぶ必要があります。
今回のケースですと、古いブロアのラベルに次のような記載がありました。
- ブロアの型番(型式):SLL−40
- 空気量:40L/min
- 圧力:11.8kPa
新しく購入するブロアも、古いブロアと同じ空気量の製品(型番末尾の番号が同じもの)を選べばよいです。
②「浄化槽ブロアの接続口の数」について
もう一つ確認しておく必要があるのは、浄化槽ブロアの接続口数です。
今回交換するブロアは浄化槽とゴムチューブ1本でつながっていたので、接続口は1つだけでした。しかし、浄化槽の種類によっては2つ接続口がある場合があります。
既存の浄化槽ブロアの接続口数が2つある場合は、「散気」と「逆洗」の位置を確認しておきましょう。
新しいブロアは「空気量」と「接続口数」が同じ製品を選ぶ
古い浄化槽ブロアの確認が終わったら、新しいブロアを選びます。確認するのは次の2つだけです。
- 型式の番号(空気量)
型式の末尾番号が同じものを選ぶ - 接続口数が1つ口または2つ口
2つ口タイプの場合「散気」と「逆洗」の順序が同じものを選ぶ
今回、古いブロアの型式の末尾番号が40だったので、新しいブロアも型式が40のものを購入しました。
今回購入したブロア以外にもいろんな種類のブロアもあるので、一覧でまとめておきます。
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浄化槽ブロア(ポンプ)を交換するために準備するもの
浄化槽ブロアを自分で交換するために準備するものは次の2つです。
浄化槽ブロア(電磁式エアーポンプ TY-40)
新しく購入した浄化槽ブロアです。
型式TY-40なので空気量も40L/分です。価格はホームセンターで10,000円ほどでした。
- ブロアー本体
- ゴムチューブ(L字・直線)
- ゴムチューブ固定用金属部品
- 説明書
浄化槽ブロアを置くための土台(コンクリートブロック等)
今回購入した浄化槽ブロアの取扱説明書によると、浄化槽ブロアは地面から10cm以上高いところに置く必要があります。
ポンプは地表より10cm以上高いコンクリートベースの上に設置し、建物の基礎と切り離してください。又、壁より20cm以上離して設置してください。
電磁式エアーポンプ(TY-40) 取扱説明書より
一般的なコンクリートブロックの厚みが10cmほどなので、土台がない場合は準備しておきましょう。
故障した浄化槽ブロア(ポンプ)を自分で交換する方法
では実際に壊れてしまった浄化槽ブロアを自分で交換する方法を写真付きで説明していきます。
リフォーム手順
故障した浄化槽ブロアの電源を抜いておきます。
故障した浄化槽ブロアのゴムチューブを外します。
ゴムチューブは手で簡単に外れました。
新しい浄化槽ブロアの置き場所を作ります。
当時は元々使われていたブロックをそのまま流用したのですが、もっと高さのあるコンクリートブロックの方が良いです。
新しい浄化槽ブロアを浄化槽につなげるゴムチューブ(付属品)です。
ゴムチューブを止める金具も付属しています。
2つの金具を浄化槽側のパイプとブロアのパイプに通しておきます。
新しいゴムチューブを浄化槽側のパイプとブロアに取り付けます。
先に通しておいた金具でゴムチューブを固定します。
電源を入れれば作業完了です!
ビフォーアフター写真
Before
After
ブロアを交換すると、ブロアからの異音が解消されました。実際の音はこちらの動画をご覧ください。
Before
After
ブロアを交換するととっても静かになりましたね。
使用道具・資材の一覧
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リフォーム費用と作業時間の目安
リフォーム費用の目安
- 新しい浄化槽ブロア:10,790円
今回購入した浄化槽ブロアは空気量40L/分のものでしたが、空気量によって値段が違います。
1口タイプのブロアについて、おおよその値段目安をリストにしておきます。
- 空気量30L/分:10,000円ほど
- 空気量40L/分:10,000円ほど
- 空気量60L/分:15,000円ほど
- 空気量80L/分:20,000円ほど
作業時間の目安
- 交換時間:5分
まとめ|故障した浄化槽ブロアは自分でも簡単に交換できる
今回はじめてブロアの交換をしましたがこんなに簡単だとは思いませんでした。
浄化槽ブロアの種類さえわかっていれば自分でもかんたんに交換できるので、ブロアがガラガラ変な音をしていたらぜひ自分でチャレンジしてみてください。
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5分で修理とかすごいなと思ったら修理はしてないのでしょうか?
佐藤さん、コメントありがとうございます。
記事の通り、本体まるまる新品にしただけです!(分かりやすいよう少し修正しておきました)
こちらの記事のおかげで、交換作業があっという間に終わりました。
「2つの金具を浄化槽側のパイプとブロアのパイプに通しておきます。」
このアドバイスが特に役立ちました。
読んでいなかったら、ゴムチューブを先につけて軽く落ち込んでたと思います。
えみさま
コメントありがとうございます。記事が役立ったようで良かったです^^
ちなみに僕が初めて設置したときはゴムチューブをつけました(笑)