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この記事では「玄関扉のドアクローザーの交換方法」の記事で使用していた、リョービ取替用ドアクローザーの選び方を解説しています。
実際に取り付けたリョービ取替用ドアクローザー。
リョービ取替用ドアクローザーは、いろんなメーカーのドアクローザーの交換に対応できるとても便利な製品です。
ドア枠への固定方法やドアクローザーの種類によって対応寸法が違うので、メーカーカタログを参考に確認が必要なポイントをまとめました。
ドアクローザー交換のために事前に確認しておくこと
リョービ取替用ドアクローザーで交換可能かどうか調べるために、今取り付いているドアクローザーについて次の3点の事前確認が必要です。
- ドアクローザーの種類(パラレル型・スタンダード型)
- ブラケットの取付位置(ドア枠の下面・側面)
- ブラケットの穴の数(3つ穴・4つ穴)
それぞれ簡単に解説するので、既存(交換前)のドアクローザーがどれに当てはまるか確認してください。
ドアクローザーの種類を確認する(パラレル型・スタンダード型)
ドアクローザーには大きく分けて2つのタイプがあります。
大きな違いは、ドアクローザーのアーム部分がドアに平行(パラレル)か垂直かです。
パラレル型とスタンダード型で購入するリョービ取替用ドアクローザーの製品が違うので、交換前にドアクローザーの種類を確認しておきましょう。
- パラレル型
アーム部品がドアに対して平行。ドアクローザーが見える位置から、ドアを押して開けるタイプ。 - スタンダード型
アーム部品がドアに対して垂直。ドアクローザーが見える位置から、ドアを手前に引いて開けるタイプ。
ブラケットの取付位置を確認する(ドア枠の下面・側面)
パラレル型のドアクローザーでは、ドア枠への固定金具(ブラケット)の取り付け方法に次の2つの違いがあります。
ブラケットの取付位置がドア枠の下面か側面かによって、取替用ドアクローザーの対応寸法が違うので注意しましょう。
またドア枠側面にブラケットが固定されている場合、別売の「L型プレート(LP-1)」が必要です。
- ドア枠の下面に固定されている
ブラケットは平型または段付。 - ドア枠の側面に固定されている
ブラケットはL型。別売の「L型プレート(LP-1)」が必要。
ブラケットの穴の数を確認する(4つ穴・3つ穴)
先ほど調べたブラケットには、ドア枠にネジ止めする穴の数に違いがあります。
ネジ止め固定している穴の数によって、取替用ドアクローザーの対応寸法が違うので注意が必要です。
- 4つ穴タイプ
ブラケットが4つのネジでドア枠に固定されている。 - 3つ穴タイプ
ブラケットが3つのネジでドア枠に固定されている。ドア枠下面固定の場合、追加で穴あけ加工が必要。
リョービ取替用ドアクローザーの対応寸法
今取り付いている交換前のドアクローザーの事前確認が終わったら、ようやく対応寸法の確認です。
今取り付いているドアクローザーが次のどれかに該当しているはずです。
①パラレル型ドアクローザー ▶ ドア枠下面固定 ▶ 4つ穴
「パラレル型ドアクローザー・ドア枠下面固定・4つ穴」の場合、既存のアナを利用してドアクローザーを取り付けます。
寸法の確認ポイントは次の通りです。
- A寸法:34〜80mm
ブラケット取付ネジ穴の外側2つの穴の距離 - B寸法:12mm以上
ブラケット取付ネジ穴の内側2つの穴の距離 - C寸法:38〜80mm
ブラケット取付面からドアクローザー取り付け穴の上側 - D寸法:0〜15mm
ドア枠ネジ穴の外側・内側の穴のズレ - E寸法:0〜15mm
戸当りの高さ - F寸法:19mm
ドアクローザー取付穴の上下の穴の距離 - G寸法:138〜232mm
ドアクローザー取付穴の左右の穴の距離
②パラレル型ドアクローザー ▶ ドア枠下面固定 ▶ 3つ穴
「パラレル型ドアクローザー・ドア枠下面固定・3つ穴」の場合、追加で穴をあけてドアクローザーを取り付けます。
寸法の確認ポイントは次の通りです。
- A寸法:34〜80mm
ブラケット取付ネジ穴の外側2つの穴の距離 - C寸法:38〜80mm
ブラケット取付面からドアクローザー取り付け穴の上側 - E寸法:0〜15mm
戸当りの高さ - F寸法:19mm
ドアクローザー取付穴の上下の穴の距離 - G寸法:138〜232mm
ドアクローザー取付穴の左右の穴の距離
リョービ取替用ドアクローザーは4つの穴でブラケットを固定するので、既存のネジ穴が3つ穴の場合は新しく穴をあける必要があります。
新しくあける穴の位置は「A寸法」の長さによって違います。
- A寸法が50mm未満の場合
- A寸法が50mm以上の場合
それぞれ解説します。
A寸法が50mm未満の場合は「縦枠から一番遠いネジ穴から更に遠くへ20mm」の位置に新しい穴をあけます。
A寸法が50mm以上の場合は、3つの穴のうち「真ん中の穴の12mm横」の位置に新しい穴をあけます。(左右どちらの横でもOK)
③パラレル型ドアクローザー ▶ ドア枠側面固定 ▶ 4つ穴
「パラレル型ドアクローザー・ドア枠側面固定・4つ穴」の場合、別売の「L型プレート(LP-1)」を使用してドアクローザーを取り付けます。
寸法の確認ポイントは次の通りです。
- A寸法:76mm以下
ブラケット取付ネジ穴の外側2つの穴の距離 - B寸法:25mm以上
ブラケット取付ネジ穴の内側2つの穴の距離 - F寸法:19mm
ドアクローザー取付穴の上下の穴の距離 - G寸法:138〜232mm
ドアクローザー取付穴の左右の穴の距離 - H寸法:58〜100mm
ブラケット取付ネジ穴からドアクローザー取付穴(上)の長さ - I寸法:35mm以下
ブラケット取付ネジ穴から戸当り下面までの長さ
別売の「L型プレート(LP-1)」とはこんな商品。
L型プレート自体もいろんな寸法に対応できるようにフリーアジャスト設計になっています。
④パラレル型ドアクローザー ▶ ドア枠側面固定 ▶ 3つ穴
「パラレル型ドアクローザー・ドア枠側面固定・3つ穴」の場合も、別売の「L型プレート(LP-1)」を使用してドアクローザーを取り付けます。
穴の追加加工は必要ありません。
寸法の確認ポイントは次の通りです。
- A寸法:25〜76mm
ブラケット取付ネジ穴の外側2つの穴の距離 - F寸法:19mm
ドアクローザー取付穴の上下の穴の距離 - G寸法:138〜232mm
ドアクローザー取付穴の左右の穴の距離 - H寸法:58〜100mm
ブラケット取付ネジ穴からドアクローザー取付穴(上)の長さ - I寸法:35mm以下
ブラケット取付ネジ穴から戸当り下面までの長さ
⑤スタンダード型ドアクローザー
「スタンダード型ドアクローザー」の場合、既存の穴を利用してドアクローザーを取り付けます。
寸法の確認ポイントは次の通りです。
- A寸法:40〜45mm
ブラケット取付ネジ穴2つの距離 - F寸法:19mm
ドアクローザー取付穴の上下の穴の距離 - G寸法:162〜232mm
ドアクローザー取付穴の左右の穴の距離 - J寸法:9〜30mm
ブラケット取付ネジ穴からドア枠下面までの長さ - K寸法:22〜36mm
ドア上面からドアクローザー取付穴(上)の長さ - L寸法:50mm以上
ドア枠下面から天井までのスペース
リョービ取替用ドアクローザーが取り付けできないケース
リョービ取替用ドアクローザーは、先ほど解説したような寸法が合っていても取り付けられないケースがあります。
こちらのサイトに写真付きで載っているのでご覧ください。
取り付けできない例を参考に記載しておきます。
- ネジとブラケットが干渉
ドア枠に取り付けるブラケットの近くに別のネジ頭が出ていると干渉する場合があります。(平らなネジ頭ならOK) - ブラケット位置が遠い
ドアクローザー本体からブラケットまでの距離が遠すぎると取り付けられない場合があります。 - ドアの段差が干渉
ドアクローザー本体の取り付けネジ穴の近くに段差があると、段差が干渉して上手く取り付けられない場合があります。 - ネジとドアクローザー部品が干渉
ドアクローザーの取り付けネジ穴の近くに別のネジ頭が出ていると干渉する場合があります。(平らなネジ頭ならOK) - ドアクローザーが2ヶ所のみで固定
リョービ取替用ドアクローザーは4ヶ所固定のドアクローザーのみ対応しています。
リョービ取替用ドアクローザーの型番とラインナップ
リョービ取替用ドアクローザーには、パラレル型・スタンダード型の2種類あります。
パラレル型ドアクローザーは4種類の色から選べます。スタンダード型はシルバーのみです。
- パラレル型ドアクローザー
シルバー・ブロンズ・ホワイト・ブラック - スタンダード型ドアクローザー
シルバーのみ
パラレル型・スタンダード型ドアクローザーのそれぞれに、さらにドアのタイプによって次の2種類があります。
- 木製・アルミドア用
- スチールドア用
リョービ取替用ドアクローザーのカタログによると、以下の表を目安に「木製・アルミドア用」か「スチールドア用」かを決めます。
用途 | ドア重量 | ドア幅 |
---|---|---|
木製・アルミドア用 | 45kg以下 | 900mm以下 |
スチールドア用 | 65kg以下 | 950mm以下(*1) |
パラレル型ドアクローザーの一覧
木製・アルミドア用のパラレル型ドアクローザーには、次の4種類の色から選べます。
- シルバー
- ブロンズ
- ホワイト
- ブラック
取り付け先のドアに合う色のドアクローザーを選んでください。
スチールドア用のパラレル型ドアクローザーは、
- シルバー
- ブロンズ
の2種類から選べます。
既存のドアクローザーがドア枠側面に固定されている場合には、L型プレートが必要です。
ドアクローザーの色に合わせて選んでください。
スタンダード型ドアクローザーの一覧
スタンダード型のドアクローザーの色は、シルバーのみが販売されています。
まとめ|既存のドアに対応したリョービ取替用ドアクローザーを選ぼう
リョービ取替用ドアクローザーの選び方をおさらいします。
購入する前には、次のポイントに注意して対応寸法を確認します。
- ドアクローザーの種類:パラレル型・スタンダード型
- ブラケットの固定方法:ドア枠下面・ドア枠側面
- ブラケットの穴の数:4つ穴・3つ穴
対応寸法を確認したら、ようやく商品選びです。
リョービ取替用ドアクローザーは商品の外観形状が同じなので、間違った商品を買わないように注意が必要です。
- ドアの種類:木製・アルミドアまたはスチールドア
- ドアクローザの色:ブロンズ・シルバー・ホワイト・ブラック
リョービ取替用ドアクローザーはとても便利な商品なので、ドアクローザーが故障して困っている方はぜひ交換してみてくださいね。
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リョービ取替用ドアクローザーの詳しい交換方法は、こちらの記事で解説しているので、参考にしてください。
玄関扉のドアクローザーを自分で交換・取り付けする方法【リョービ取替用ドアクローザーのDIY取り替え例】